近畿視情協について

近畿視情協の活動概要

(1)コンピュータ入力による冊子目録配布(NLB)
 各館で製作着手した図書または、受入(自館製作・購入・寄贈)図書(点字・録音)の目録カードを事務局あてに送付してもらい、事務局でコンピュータに入力し、毎月冊子、あるいはフロッピーで加盟館に提供している。

(2)委員会活動
 1) 録音製作委員会
 録音図書製作についての学習を行うとともに、委員会参加施設で実習を兼ねた「共同製作」を行っている。活動は隔月年6回実施。
 『自然界の驚異シリーズ』 原本6冊・テープ全40巻
 『図書館学講座』 原本全10冊・テープ全100巻
 『金原医学新書』 原本全106冊・テープ全250巻
 『NHK趣味の園芸:作業12ヶ月』 原本29冊(刊行中)
 『性教育関係図書』 原本33冊
 『世界の大都市』 原本全20冊
 また、分野によっては製作が困難な分野があるが、東洋医学、外国語、パソコンチームなど中心となるボランティアリーダーを中心とした、学習会を実施し、チームとしての製作に取り組んでいる。
 2)図書館サービス委員会
 委員会開催を通して、新人職員の研修を行い、同時に各施設の情報交換を行っている。また、テーマに沿って講師をお招きし、OLA、近公図などの視覚障害情報提供サービスを行っている館にも呼びかけ、視覚障害に対する認識向上のための各種シンポジウムの開催なども行っている。活動は年4回実施、会場は各加盟施設。
<研究内容>
1.貸出に関する実態調査
2.日常業務に関する研修(登録方法、登録の更新、貸出の規定など)
3.課題の研究(相互貸借について、テープ雑誌の分担貸出、点字雑誌の分担保存について、著作権問題について)
 研究の成果として、1987年4月から、委員会参加館のうち7館(点字図書館6館、公共図書館1館)により、点字雑誌28誌の分担保存を開始している。

(3)「近畿視情協点字・録音図書新刊案内テープ版」
 毎月事務局に送られてくる完成図書のカードをデータ入力。墨字版・C-90に録音したテープ版・フロッピー版を新刊案内で製作・月刊で刊行送付している。1985年にスタート。

(4)研修会の開催
 夏期研修会、運営委員会、ボランティア研修会、職員研修会を毎年開催。多数の参加がある。

(5)近畿視情協英語チーム・理数チーム・パソコンチーム・古典チームなど(専門音訳講習会終了者を中心に)
 各地で専門書のニーズが増えてきたことで、近畿視情協レベルでの専門ボランティアの養成が求められてきた。盲人情報文化センターが「点字毎日事業」として行っている「専門音訳講習会」に加盟館より参加していただき、終了後も講師を交えて勉強会を定期的に持ち、専門音訳図書の共同製作を行っている。